Jetpack の新バージョン 2.6 で追加された機能を紹介します。
Jetpack シングルサインオン(SSO)
今まで WordPress.com Connect という名称だったモジュールがなくなり、「Jetpack シングルサインオン」になりました。有効化すると、WordPress.com にログインした状態で、ユーザー名やパスワードを入力する必要なくログインできます。
WordPress.com のログインは二段階認証に対応しているため、Jetpack を入れたサイトのパスワード強度を上げつつ二段階認証プラグインも入れ、このシングルサインオンを使えばログインセキュリティを向上できるはずです。
WordPress.com Connect の時は設定がけっこう面倒でしたが、今回のバージョンでは非常に簡単になりました。サイトの Jetpack モジュール一覧ページで「Jetpack シングルサインオン」を有効化したあと、ログアウトしてみてください。再度ログイン画面にアクセスすると、以下のように「WordPress.com アカウントでログイン」というボタンが表示されます。
一度目のみは以下のような確認画面でもう一度ログインボタンをクリックする必要がありますが、二回目以降はすぐにログインできます。
複数のサイトを管理している場合それぞれで二段階認証キーを毎回入力するのは面倒ですが、この機能で WordPress.com アカウントでのログインに一本化すればかなり楽になるはず。
ちなみに、シングルサインオン機能を有効化するとすべてのユーザーが WordPress.com アカウントでのログインオプションを利用できるようになります。これに関して wp-config.php
内の設定で2点カスタマイズが可能です。
define( 'WPCC_MATCH_BY_EMAIL', false );
を追加すると、インストールしたサイトのユーザーメールアドレスに一致する WordPress.com アカウントへの自動紐付けを行わなくなります。define( 'WPCC_NEW_USER_OVERRIDE', true );
を追加すると、ログイン画面からの新規ユーザー登録ができるように設定されていないサイトでも WordPress.com アカウントを利用したユーザー登録のみを許可できるようになります。
詳しくは公式ドキュメンテーションをどうぞ。
Jetpack モニター
Jetpack モニターはサイトがダウンしていないか定期的にチェックしてくれる uptime 監視ツールです。5分ごとに Jetpack サーバーから WordPress サイトにアクセスし、問題があればメールで通知してくれます。さらに、復帰した際にもダウンタイムの期間を通知します。
通知以上の情報提供はないシンプルな仕組みですが、手軽に最低限のモニタリングをしたいサイトでは役に立つのではないかと思います。
その他の機能更新など
ほかにも WP-CLI を使ったサイト連携解除・モジュール管理への対応、カスタム CSS エディタの UI 変更、WordPress.com/Jetpack サイトからの投稿を表示できるウィジェットなどが追加されました。
Jetpack が盛りだくさんすぎる!と思う方へ
Jetpack は社内の専属チームによって日々改善が続けられていて、現在31モジュールまで増えました。そんなにいらないんだけど…という方は、WPTavern の「15+ Plugins To Get Jetpack Functionality Without Using Jetpack(Jetpack 機能の代替プラグイン15個)」や、Jetpack チーム Jeremy Herve の「Customize the list of modules available in Jetpack(Jetpack ダッシュボードで一部のモジュールを非表示にする方法)」なども参考になると思います。
コメントを残す