Automattic が運営している Code Poet サイトが、開発者向けリソースのサイトとしてリニューアルオープンしました。これまでは、エンタープライズレベルのWordPress 系開発、デザイン、コンサルティングなどをやっているフリーランスや企業のディレクトリとして機能していたサイトだったのですが、このディレクトリの方は別のサブドメインに移行し、CodePoet.com は build.codepoet.com へリダイレクトされるようになっています。
先日 PHP カンファレンスで北海道に行った時に同僚のマイケル・ピックからこのリニューアルについて詳しく聞いて楽しみにしていたのですが、新しいサイトは WordPress プロフェッショナル向けの読み物が中心となっています。
電子書籍
Books セクションでは PDF、Kindle(.mobi)、ePub 形式の電子書籍が無料でダウンロードできます。WordPress 界隈で活躍している人たちの寄稿が中心で、実務で WordPress を使っている経験が豊富なプロたちの声が聞ける内容になっています。現在掲載されている Getting Pricing Right(適正な受注料金の決め方)ではマーク・ジェイクィス、シェーン・パールマン、レムクス・デ・ヴリースが、WordPress Meet Responsive Design(WordPress とレスポンシブデザイン)ではクリス・コイヤー、サラ・キャノン、イアン・スチュワートが話を聞かせてくれています。
いつも WordPress.org でおしゃれなリリース紹介動画を作成しているマイケル・ピックが自らデザインしたという電子書籍のレイアウトやイラストも、電子書籍制作が気になっている人には参考になるかも。30ページ前後で、手軽に読みやすい量です。
インタビュー
Interviews セクションでは、同じく WordPress を使って仕事をしている人たちのインタビュー記事を読むことができます。よく使うプラグインといった WordPress に直接関連することに限らず、プロジェクト管理に使っているツールやお客さんとのコミュニケーションのコツ、ビジネスモデルなど、仕事の進め方のヒントが含まれています。技術的なことを深く聞くというよりは、他の人たちはどんなふうに仕事をしてるんだろう?という様子が分かる内容になっています。
リソース
Resources は、A List Apart の編集者でもある クリスタ・スティーブンスが短い説明文つきで WordPress プロフェッショナルのためのリンクを紹介するセクション。現在のところ、解像度別スタイルシート、_s(underscores)スターターテーマについてなどの情報が掲載されています。
Flickr のクリエイティブ・コモンズ・ライセンス写真を活かした各ページのヘッダー画像もおしゃれ。
クイズ
Quiz セクションでは、WordPress の知識を試すクイズを受けられます。テストは Smarterer という外部サービス上にありますが、受けた後にスコアをこのクイズのページに表示することもできます。
右の画像は「プラグインを無効化するには?」というサンプルの質問。4つの選択肢の中から正しいと思ったものをクリックして選んでいく形式です。
Our Story
Our Story セクションは、このサイトとそれに関わっている Code Poet チームの紹介です。WordPress デザイナーや開発者が、「学び、教え、インスパイアし、モチベーションを高める」ための情報提供サイトとして今後も実践的なコンテンツを増やしていくとのこと。
CodePoet.com はすべて無料で使え、広告もありません。このサイト自体は直接的・短期的なリターンを求めて立ち上げたプロジェクトというわけではありません。WordPress のエコシステムには関連するビジネスの成長も欠かせないことを意識し、プロとして WordPress を使っている人たちが継続的にこのソフトを使って生計を立てていくために役に立つサイトになれば、という姿勢で運営されています。
英語のみではありますが、じっくり取材・編集して作られたコンテンツが集まった面白いサイトですのでぜひ覗いてみてください。
ちなみに「Code Poet」というのは、WordPress.org のフッターにもあるスローガン「Code is poetry.」から取られたものです。
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