10月16日&17日にかけて行われた WordCamp Kyoto 2009 が無事終了しました。ご来場&ご協力いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。
私は17日のみの参加となってしまいましたが、出席することができて本当に良かったです。WordCamp の運営に関わるのはこれが3度目。初めての WordCamp からたった1年ちょっとで WordCamp を取り巻く状況もずいぶん変わってきたな、と心から実感できました。
イベントの反響というのは数値で計るのがなかなか難しいものですが、ここ1年の日本での WordPress の盛り上がりを眺めていると、多少なりともそれに貢献することはできているのではないかなと思います。
イベントの詳細レポートは他の方にお任せするとして(のちほど色々と出そろったらリンクしてみます)、私の WordCamp に対する考えをつらつらと書いてみます。
たくさんの人の協力があるからできること
イベント当日まではアメリカと日本でやりとりをしながら運営を進めていくというスタイルも今回が3度目。今回は関西以外のスタッフもたくさん参加していましたし、どこにいても一緒になにかを成し遂げられるということを実感できる結果になりました。でもそれは、たくさんの人の協力があったからです。ふだん仕事でやっているようなこと(デザイン、執筆、プログラミング、営業、などなど…)や、そのほか手間と時間のかかる作業を無償で提供してくれたスタッフ。遠くから足を運んでくださった方々や、貴重なお時間を割いてご参加くださった方々。そして、イベント運営としてはアマチュアである私たちからのスポンサー依頼を快くOKしてくださった企業の皆さん。そういった人たちに共通しているのは多分、「WordPress が好きだから応援したい」という気持ちなんだと思います。
それを考えると、WordPress プロジェクト自体がどうしてうまくいっているのかが不思議でもなんでもないことのように思われます。プレゼンの中でも、「こんなにたくさんのプラグインやテーマを一社がつくるのは相当大変」と言いましたが、同じく、こんなにたくさんの WordCamp を世界中でやるとして、普通のー企業の広報部などが企画・運営を担当しているとしたら…。いくら大企業でも毎週末のように世界各地で WordCamp くらいのイベントを開くのは難しいのではないでしょうか。
たくさんの人が協力しやすい仕組みを作る事が大事
お気づきの方もいるかもしれませんが、WordPress と WordCamp って共通する事がたくさんあります。貢献を強制する事なく、本人たちも楽しんでくれる形でいろんな人からの協力を得られる仕組みにしていくことで好循環が生まれてくるのであって、関わってくれている人にストレスがたまる形で開発や運営をしていては、どんなにすばらしい人材やたくさんの資金があってもいつかはそれが枯れてしまうと思うのです。
短期的なゴールをとにかく達成すればいいというならそれでもかまいませんが、私は WordPress がゆっくりでも順調にずっと育っていってほしいと思っています。
だからこそ今後は各地のコミュニティがイベントをやっていく最低限のお手伝いをしてくような形になれば理想的だなと思っています。私は日本での WordPress の普及を心から応援しているし、WordCamp に関わるのもとても楽しいのですが、一人でがんばっていてもたいしたことはできないものです。そのかわり、今までのイベントで学んだ事を共有して、今後運営をしたいと思っている人たちが同じ間違いや苦労をしなくていいようにしていくことに力を注いでいきたいです。
イベント、おすすめです
もちろんイベントばかりやっているわけにもいきませんが、モチベーションは確実に上がりますし、プロジェクト管理について学ぶ機会にもなります。オープンソースプロジェクトに関係している人はもちろん、「何かを伝えたい、広めたい」とブログをやっている人は、イベントの企画も選択肢に入れてみてもいいのでは。
インターネットは便利だし、ブログも便利だけど、ただ情報を共有して消費するためだけのものにしているのはもったいない。いわゆる「リアル」な世界を変えたり、動かしたりしていくことができるツールだし、だからこうやって情熱を注げるんだということを忘れないでいたいです。イベントは参加しても運営しても、それを実感できる良い機会になると思います。おすすめですよ!
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