サイトアイコン Naoko Takano

“Garden State”を観た。

感情が高ぶっているときに映画の感想を書くのは難しいですねぇ。Garden State、とてもよかった。

あらすじはというと、精神安定剤の常用者でありロサンゼルスで役者を目指すアンドリュー・ラージマン(ザック・ブラフ)が母の死によって故郷に帰り、そこで出会ったサム(ナタリー・ポートマン)と出会うことによって人生の意味に気づく…というかんじ。おおまかな意味ではとくにものすごく特異な話ではないし、むしろこれだけ聞くと良くあるロマンスものみたいに思えるかもしれませんが、これがなかなかよくできていて。不自然じゃない程度に「人間のおかしさ(変、という意味の)」をうまく表現していたり、「わかる!」と心から思える場面がたくさん。

思わず笑えるところもたくさんあって、映画館でかなりげらげら笑ってしまった(実は、私たち以外に10人もいなかったんですが…)。ただばかばかしいだけの笑いというんじゃなくて、なんとなく胸にこみ上げてくるものがある、じーんとする笑い。一方、ロマンチックなところもかなりツボにはまって、トレーラーをみてるとまたじーーーんとしてしまいます。

多分、自分の人生のこのポイントでこの映画を見たことにきっと意味があったんだろう、と思ってます。主人公と私は同じ年。自分も彼とは違う意味で人生に迷っている部分もあるし、共感できることもたくさんあるし、だからこそおもしろいと思ったのは絶対にある。現実は映画のように行かないものだけど、それでも気づかせてくれることがたくさんあった。生きることは感じること。感情をシャットアウトして前に進むこともできるけど…痛みも混乱も抱えながら生きていくことで得るものがある。

泣けて、笑えて、ほんとうに好きな映画でした。サウンドトラックもものすごーーーーくいいです!

ちなみにザック・ブラフはNBCの「Scrubs」というドラマに出てブレイクした役者さん。この映画では脚本と監督もしてます。ドラマ、たまに見るんですが、彼は厭味がなくとぼけた風味があってかわいらしい。映画よりもコメディ色が強いですが、同じく「ただばかばかしいだけじゃない人間味ある笑い」を感じさせてくれるようなドラマです。

気になった予告編たち。

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