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サイトをまた利用したくなるお知らせメール&メールマガジン

最近ではWeb上のサービスがあふれるほどあり、新しく何らかのサービスに会員登録を1日に1回以上することも少なくありません。初めて使うオンラインショップ、気になるCMSのデモサイト、そのほかSNSやらフォーラムやらメールマガジンやらWikiやら。
おそらく年に100個単位の会員登録をしているのでは…と思うのですが、最初だけログインするために登録して、その後使わなくなったサービスが大半というのが多分正しい状況です。

使い続けるものとそうでないもの違いというのは、サービス自体への興味や使い勝手、現実的な必要性などだと思うのですが、メールで送られてくる「案内メッセージ」もなかなか重要な鍵を握っていると思います。

最近、これはいい!と思ったお知らせメールやメールマガジンをいくつか。

  1. ボットではなくて人間の存在を感じさせるお知らせメール

    Light CMSにユーザー登録してから10日後くらいに、こんなメールが来ました。「こんにちは、僕はあなたのWebコンシェルジュ、チャドといいます。Light CMSを使う上で手助けできることがあったら、なんでも言ってくださいね。まずは、すぐ簡単にLightを使えるようになるよう、ビデオのデモを見てみてください。」
    カスタマーサービス用のアドレスは、当たり前ですが何も help@yourservice.com や support@yourservice.com だけでなくてもいいのです。自動送信メールの送り主にも「Webコンシェルジュ」というような肩書きを与えることで、他のサービスよりも人間味があるような感覚がわきますよね(まーもちろんチャドさんが手動で送っているわけではないのですが)。あれですね、MySpaceのトムさんは意味なくフレンドリーなわけではない、ということですよ。あとこれは、サービス全体のイメージに合わせて、メールもまじめなトーンやフレンドリーなトーンに調整するのも大事!という実例でもあります。

  2. ユーモアのある催促メール

    WikiサイトWetPaintからのフォローアップメール。件名は、「あなたの作ったサイトが、生後1週間になりました」。本文には、「あなたのサイトが誕生日を迎えました!」というものでした(1週間なのに…ちょっと強引)。ちょっとユーモアのある文章で参加を促してくれるのはうれしいです。だって、ユーザー登録したからには興味があったわけで、忙しくて忘れてた!とか、まとまった時間が取れない!とかの理由でサイトの更新を怠っていた場合、そのタスクを(優しく)思い出させてくれるお知らせというのは便利じゃないですか。さらに、サイトを完成に近づけるための「次のステップ」もリンク付きで書いてあって、良いなと思いました。

  3. 「たまに」来る、読み応えのあるメールマガジン

    メールマガジンってあまり頻繁に送られてきても読むのが追いつかないというだけじゃなく、前のを読んでいないのにどんどんたまっていくのが心苦しくなるものです(これが理由で解約したものもかなり多い)。季刊や隔月刊だったとしても、いつ読んでも中身が濃いメールマガジンのほうが長い目で見ると効果が高いと思います。

    ちなみに、アメリカでは「mail magazine」とは言わず、Newsletterとかe-Newsletterとか呼ばれています。

  4. 信憑性のある「おすすめ」メールマガジン

    音楽や本、ニュースサイトなどで好みに近い「おすすめ」を、ある程度ハズレなく送ってきてくれるメールマガジンというのは「次も読もう」という気にさせられます。ただし、ハズレが増えてくるとやめたくなります。一つ前の項目と同じことですが、数は少なくても良いから、「これはきっと読んでもらえる!」という充実した内容だけを届けないと飽きられてしまうということですね。

メールは検索に次いで有効なアクセス誘導ツールというレポート(英語)もありますし、ほんとうにいいサービスをぜひ使ってもらいたい!読み手に役立つ重要な情報を伝えたい!という気持ちと、迷惑メールではなく「うれしいリマインダー」として受け取ってもらえる工夫があれば、もっと効果的になる余地がある分野ではないかなと思います。

最近「どうやれば相手にうまく伝わるのかな?」と本気で悩むことが多いので(あっ、決してここで人生相談してるわけじゃないですよw)、このあたりの工夫、気になっているトピックです。

次は続編として、「ダメな例」も書いてみます。

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