その後書くのが遅れてましたがケンタッキー旅行記その1:バーボントレイル、ケンタッキー旅行記その2:バッファロー・トレース蒸留所の続きです。
ここは、現在でもお酒を造っている蒸留所としては国内唯一の国定歴史文化財に指定されている場所(Burks’ Distilleryとして登録されています)。赤がアクセントになった茶色い建物がかわいらしいんですが、この茶色い外壁には温度調節という役割もあるんだそうです。
ちょうどクリスマス後で建物のすべての窓(ほんとうに、小さい窓まですべて!)にリースがかけられていて、リースの緑の色合いも茶&赤にぴったりでした。
こちらのツアーは25人くらいいたでしょうか?Louivilleから日帰りで来られる距離にあるせいか、ケンタッキー州の人が多かったみたいです。ここではバーボン作りのプロセスで使う施設を順を追って見ることができました。Maker’s Markのバーボンはこのように造られています。
- 穀物を選別し、それをミルで挽きます。
- 挽いた穀物を特大鍋で調理。圧力鍋は使わないそうです。
- それにイースト菌を入れたサワーマッシュ(Sour Mash)を発酵させます。このあたりはサワードウブレッドを作る手順に似ているそうです。Maker’s Markのイースト菌の種は、禁酒法以前から使われているものだとか。
- 数日間発酵させたものを蒸留します。
- 蒸留したお酒を樽に入れて倉庫へ並べ、熟成させます。
- 熟成後のお酒を瓶詰めし、ふたの上から赤いワックスをかけて、完成!
Maker’s Mark は昔ながらのやり方を大事にしているのが売りなようで、ところどころに「効率がいい大量生産よりも、品質維持のほうが大事」という考えが見られました。
こちらではお酒の試飲はありませんでしたが、最後にコーヒー&バーボンチョコレートを勧めてくれます。これもおいしかったです 😀
そのあと、ギフトショップで瓶にワックスをつける工程を実際に体験できる…ということでボトルを買って私もやってみました。まず、化学実験用みたいなゴーグル(めがね?)とエプロン、大きなゴム手袋を装着します。ラベルに日付と名前を書いた瓶のあたまをワックスに入れ、横に倒してくるっと1回転。そのあとごつん!と勢いよく台の上に瓶を置きます。本当にあっという間!実際これをやる人たちはもっと相当すばやくできるそうですが…。
ということで蒸留所ツアーの話はこれでおしまいです。ホリデーシーズン&週末ということで閉まっている所が多くて、結局ツアーは2つしか行けなかったのですが、それぞれ特徴があっておもしろかったです。ケンタッキー州もなかなかいいところだなーと思ったのでまた機会があれば他の蒸留所にもぜひ行ってみたいと思ってます。