サイトアイコン Naoko Takano

I ♥ Huckabees を見た。

ちなみに、I Heart Huckabees(アイ・ハート・ハッカビーズ)と読みます。好き嫌いが非常に分かれる映画な気がするんですが、私はけっこう好きでした。じゃあその魅力は何なの?と聞かれると、すらすらとは出てこないけど…。

うーん。
裏の裏の裏をかくような、ひねった内容?
キャラクターの強烈さ?
かなり変わったシチュエーションのくせに、けっこう共感できる部分もあるところ?
新しいものに挑戦している、というかんじと、ある程度完成された作品が両立しているところ?
どれも正しいような、正しくないような。
そうやって、うまく説明できない、つかみどころのないところも魅力なのかもしれないし。
「今年最高の映画!」みたいには手放しで絶賛はしませんが、「こういう映画もあってもいいよなー」と確かに実感させてくれる、私にとってはそんな映画でした。

あらすじはというと、「存在の危機」「存在への疑問」を感じるクライアントの問題を解決する、“Existential Detective(実存探偵?<この訳、合っているのかどうか??)” のところへ来たアルバートや、その周りの人々をめぐる自分探し、成長物語…みたいなかんじですが、一般の映画でいうところの「自分探し」とは一味もふた味も違います。

「自分は何者?」「人間の存在とは?」そんな質問にはまったことのある、哲学系の話が好きな人は特に楽しめると思います。でも、まじめな気分で見ると多分肩透かしを食らうでしょう。そういうのも、個人的にはなかなか好きでしたけどね。

こんな「微妙」なレビューでも、見てみよう!と思った方は、ぜひ。そういう方なら、結構気に入ってくれるような気がします。

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