映画館の周りには、民主党関連のグループやACLUなどもビラを配りに来ていて、盛り上がってました~。
内容については、“コロンバイン”とはちょっとちがうトーンでしたね。もっとシリアスで、もっと複雑。笑わせてくれるところもたくさんちりばめてあったんですが、ジョークに走りすぎず、突撃取材も心持ち控えめに、ニュースからの引用や「普通な取材」を多用していました。これは、今の時期(大統領選を11月に控えている)から考えると正しいアプローチのような気がします。たしかにちょっと重めではあるし、一度観たからって簡単なひとつのメッセージはもらえない。だけどそのかわりに、ただ「あーおもしろかった」で忘れ去られないように丁寧に作ったという気がします。感情的に攻撃することは、今賢いやり方じゃないと知っていて。
プロパガンダだと言われたり、過激さばかり取り上げられたり…。ムーア氏については難癖つけたがる人も多いです。でも、彼は「これは僕の個人的な意見だ」と言っているように、ひとりの監督が映画を作り、それを公開し、多くの人が見に来て今の政治や国際情勢について考える、ということをどうして阻止したりしなければいけないんでしょう?正々堂々と、「反論があるなら、話し合いをしよう!」って言えるムーア氏のほうが、よっぽど信じられると思うんだけどなぁ。
もっともっとたくさんの人に見て欲しい。楽しませてもらおうと思って見に行くのではなくて、知るべきことを知るために、ぜひ見てください。日本での公開も、もうすぐだと思います。
- Photos of Fahrenheit From Across America
NYでは、朝9時台まで1時間半おきに上映してる(!)映画館もあるとか。他にも、アメリカ各地の映画館がにぎわってる写真が見られます。 - 華氏911@映画の森てんこ森
映画の日本語解説。 - 暗いニュースリンク: マイケル・ムーア「華氏911」関連 バックナンバー
「暗いニュースリンク」さん、実はいつも読ませてもらってます。 - BBCは「賛否両論」、CNNは「パワフル&熱烈な映画」などなど。すごく目立つ位置ではないにしろ、トップで取り上げてます。
- (じゅじゅさんに教えてもらったので速攻リンク追加しました)
町山智浩アメリカ日記: 「華氏911」今、観て来た
私の散漫な文と違って、非常に充実したレビューです。