WordCamp Kyoto 2017 に参加しました

6月24日、25日と京都大学で開催された WordCamp Kyoto 2017 に参加してきました。

今年は土曜日がセッションデイ、日曜日がコントリビューターデイ。その前後も、関西はもちろん各地の WordPress コミュニティから集まった多くの人と会ってたくさん話をすることができ、収穫の多い数日間を過ごすことができました。スタッフの皆さん、このような機会を作っていただき本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした!

今回のイベントではスピーカーとスポンサー、そして少しだけですがコントリビューターデイの世話役という役割でした。セッションについては別途書いたので、別の面から。

WordCamp Kyoto 2017 の和傘
WordCamp Kyoto 2017 の和傘。特製グッズがとてもセンス良かったです。

スポンサーブース

去年の WordCamp Kansai にも手伝いに来てくれた東京在住の Klymentiy(クリム)、そしてペンシルバニア州在住で日本の WordCamp は初参加となる Geroge Stephanis と3人で Jetpack/WooCommerce ブースを担当しました。

スポンサーエリアは一番大きなセッション会場である講堂の出入り口にも近く、適度な人の流れでよかったです。最近恒例となりつつあるブースツアーも盛況でした。

Android アプリ開発者である Klymentiy へアプリのフィードバックをしてくださる方や、George や私のセッションの後に内容について質問をしに来てくれる方もいて、ブースでお話できてよかったです。

他のスポンサーブースにも立ち寄ったのですが、知っていると思っているサービスでも新しい機能が追加されていたり、状況が変わっていたりと情報収集にとても良い場でした。ちょっとご挨拶をして眺めるだけのつもりでしたが、本気で勉強になりました!自分たちもスポンサーをしているからというわけじゃないのですが、セッションの合間に暇があれば(それがなかなか難しいこともあるとは思いますが…)ブースを巡って気になっていることをひとつふたつ質問をしてみるのもおすすめです。

セッション

見たいセッションはたくさんあったのですが、基本的にブース担当だったのでひとつだけ選んで見に行きました。現在の自分の業務に一番関係のある内容である、エラリー・ジャン・クリストフさんの「PO 形式の翻訳プロセス」というものです。

オープンソース翻訳メモリツールである OmegaT についての解説だったのですが、整合性チェックもできるし使いこなせれば便利そう…と思いつつ、イベント後、またこのソフトを一度開いてみたもののまだ慣れられず。引き続きトライしてみたいと思います。

コントリビューターデイ

国内では WordCamp Kansai 2014 から始まったコントリビューターデイ。今回はその時の WordCamp 実行委員長であった額賀さんが指揮をとった2日目のイベントとなりました。

事前にオンラインで議題として上がっていた翻訳者向けドキュメントの整備を話し合いながら進めていったり、ドキュメンテーション・翻訳ボランティアのテーブルに参加した方のヘルプなどをしたり。

私自身としては、日本語スタイルガイドページの刷新、WordPress コア・プラグイン・テーマの翻訳手順ページの作成などがこの日のうちにできてよかったです。そして立花さんが「WordPress の翻訳」ページを書き換えてくださって、翻訳に協力してくださる方向けの情報整理がだいぶ形になってきた感じです。

第1回 WordCamp Kyoto のこととか

ちなみに、8年前に行われた WordCamp Kyoto 2009 のイベントについてはこういう感想ブログを書いていました(なんと、写真を一枚も含んでいないですが!)。

WordCamp Kyoto 2009、終了しました!

WordPress と WordCamp って共通する事がたくさんあります。貢献を強制する事なく、本人たちも楽しんでくれる形でいろんな人からの協力を得られる仕組みにしていくことで好循環が生まれてくるのであって、関わってくれている人にストレスがたまる形で開発や運営をしていては、どんなにすばらしい人材やたくさんの資金があってもいつかはそれが枯れてしまうと思うのです。

短期的なゴールをとにかく達成すればいいというならそれでもかまいませんが、私は WordPress がゆっくりでも順調にずっと育っていってほしいと思っています。

だいぶ時間が経ちましたが、振り返ってみると今ではあの頃では考えられなかったくらいのたくさんの人たちが「WordPress というプロジェクトやコミュニティを大事に育てていく」という思いを共有し、そのために行動を起こしています。それによる WordPress の成長はもちろん驚くべきものになっていますし、今回のコントリビューターデイのようなことが定期的に実現されるようになるとは、8年前には想像もしていませんでした。

今後も、ひとつのイベント、ひとつのリリース、そして日々携わっているちょっとした貢献のそれぞれを大事にしながら、WordPress を応援していくことがまた将来につながっていくはずです。「スプリントではなく、マラソン」ということをマットは Automattic のモットーのひとつとしてよく口にしていますが、本当にそうだなあと実感できた久々の京都での WordCamp でした。

こちらの英語ブログの記事も合わせてどうぞ。文章は英語ですが、写真メインです。

セッション動画は、さっそく WordPress.tv で見られるようになっています(仕事早い!)。


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