カテゴリー: WordPress

WordCamp St. Louis 2011 レポート【前編】

セントルイスでのハピネス合宿の2日目は、ぞろぞろ連れ立ってみんなで WordCamp St. Louis に一日中参加していました。司会や「(ジーニアスバー改め)ハピネス・バー」の役割分担をしつつ合間にセッションを聞きにいったり、半分ボランティア&参加者として楽しみました。

会場となったセントルイス・メリービル大学。

まずは、受付をして首から下げる名札をもらい、Tシャツを受け取ります。あまり混んでいなかったしスムーズでした。やっぱり本名+ローマ字での登録は一意性があって日本語やハンドル名よりも確認が楽でうらやましいー。

名札とTシャツをもらう受付テーブル。右に同僚がぞろぞろ。

最近から公式の WordCamp サイトはすべて 2011.location.wordcamp.org のような WordCamp.org ドメインで運営することになったのですが(神戸は記念すべき?「最後の例外」となりました)、セントルイスのイベントサイトはベースのサイトにロゴやカラーでオリジナリティが出ていて良い感じ(ちなみに japan.wordcamp.org も同じテーマで CSS やウィジェットをかえているだけなんですよ)。

Tシャツにも描かれている「WordCamp」の青いロゴ背景にあるのは、セントルイス名物のゲートウェイアーチです。

イベントの雰囲気が伝わるような写真をいくつかどうぞ。

WordCamp St. Louis のイベントTシャツ。グレー地にブルーのロゴ入り。

 

教室が複数だったので手書きのサインがあちこちに。こんな雰囲気も WordCamp らしい。


ボックス入りランチの他にも特大ピースのケーキもありました。

 

スピーカーもボランティアも参加者も、みんなでランチ中!



セッション内容

私が覗いたセッションをかいつまんで説明してみます。

How to Prepare and Submit Your Theme For the WPORG Theme Repository – and Get it Approved!(テーマを WordPress 公式ディレクトリ用に準備し、登録するには)

Chip Bennett 氏のプレゼンの様子。

公式テーマディレクトリ・テーマレビューチームのボランティアである Chip Bennett 氏のセッション。概要をまとめると、

  • WordPress のコーディング、UI スタンダードに沿ったテーマ作りをすること。
  • ユーザーが迷わないよう、ファイル・ディレクトリ名をわかりやすくつけること。
  • 一般的ではないカスタマイズ設定がある場合、Readme ファイルなどで意図を説明すること。
  • 登録申請したあとは、審査用の Trac チケットが自動生成されるのでコメントしたりしてフォローアップすること。

Chip 氏がテーマレビューに参加している理由は、「WordPress テーマ開発コミュニティ向けの教育リソースを提供して、スタンダードやベストプラクティスを確立して行きたいから」とのことでした。

また、テーマ制作者にもレビューを経て公式テーマディレクトリにテーマを掲載してもらうことで、汎用的で実用に耐えるテーマを作るためにとても勉強になると思いますよ、とも話していました。

参考:A Guide to Reviewing Themes for the WordPress Theme Repository(chipbennett.net)

まだ一部未翻訳ではありますが、Codex 日本語版のテーマレビューテーマユニットテストのページも参考になると思います。

The Anatomy of a Commercial WordPress Theme(商用 WordPress テーマ解剖)

Brian Fegter 氏のプレゼンの様子。

Brian Fegter 氏のセッションタイトル、サイトのスケジュールでは「プレミアム」テーマとありましたが、より的確にということで「商用(有料)」テーマというタイトルになっていました。

テーマがトピックということで Chip さんの内容と重なるところも多かったのですが、その他にも、

  • テンプレート階層を活用すること。
  • テーマ内にプラグインを含めて配布しないこと。
  • ファイル名、コメント、関数の書き方などを読み手にわかりやすくする。質問に答える手間が省ける。
  • できる限りラベルなどが訳せるよう国際化対応もしよう。
  • WP 内部にある関数を最大限に使う(例: TimThumb ではなく WP resize スクリプト)
  • body_class()post_class() などで CSS をうまく活用する

など具体例を挙げて説明していました。

社内で複数のチームメンバーとコードを共有することも多いと思いますが、公開 WordPress テーマの場合、利用者のレベルや環境が様々なためより高度な標準・規則の整備が必要になってきます。そこに気をつけながら、効率的にソースを公開していこう、という姿勢が感じられました。

ちなみに Brian さんはセントルイスにある Lift という会社の開発者で、UpThemes フレームワークサポートサイトを運営しています。サポートは有料ですが、コードは GitHub で公開されています。

ということで、続きます。後編はマットのスピーチ・Q&Aとアフターパーティについて。

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Automattic ハピネスチーム合宿 in セントルイス

昨日からミズーリ州セントルイスに来ています。

まずは「ハピネスチーム合宿」っていったい何?という方のためのご説明を。私は Automattic という、ほとんどの仕事をオンラインで行う分散型の会社で働いているのですが、会社では年に何度か合宿(meetup といいます)として集まる機会があります。私の所属しているのは WordPress.com のコミュニティ&ユーザーサポート、国際化、利用規約コンプライアンスなどを担当している「Happiness Team」なので、そのチームが集まる合宿ということです。

今回はまさに今日開催される WordCamp St. Louis と重なったこともあり、チームメンバー以外も会わせて20人ほどセントルイスに集まっています。まずは一日目の様子を写真を交えつつ紹介してみます。

宿泊先は名前の通り「月」がテーマの「Moonrise Hotel」。

Moonrise Hotel, St. Louis, Missouri

Moonrise Hotel 外観

外観もかわいらしいですが、室内やホールの装飾、カードキーまで月だらけ。至る所に月の絵画・写真やおもちゃなどが飾られています。でも子供向けというよりはレトロ風が好きな大人が楽しめる感じの雰囲気です。

Moonrise Hotel のカードキーとケース

すぐそばにフォレスとパークという公園もあるので、早速朝から走ってきました。1時間かけて走ってもすべて回れないくらい広く、噴水や美術館の施設、湿地帯や池などの自然も多くてとても眺めが良かったです。そして、ダウンタウンセントルイスのビルも少し見えるくらい近いのに静か。

朝のフォレストパーク

シャワーを浴びて支度してから会議室に集合。久しぶりに会う人・初めて会う人などと挨拶、ハグ、キス(ヨーロッパ方式のほっぺたを合わせるものだけですが)などなど。スカイプやブログ、 IRC で話してはいますが、チームで集まるのは2月のウイーン合宿で会った時ぶりとなります。

今日のアジェンダは「フラッシュトーク」。ライトニングトーク、ミニ TED、Pechakucha Night、まあそんなかんじでそれぞれ好きなトピックを選んで仕事上に役立ちそうなネタや、その人なりの経験談などを披露します。

内容は本当にバラバラで、陸軍にいた時の話、TextExpander の使い方、自家製ビールについて、なぜメルヴィルの「白鯨(Moby Dick)」を読むべきか、正しいバグリポートのお作法、iStockPhoto に写真を掲載するコツ、などなど。

Michael Koenig が話した仕事中の姿勢についてのプレゼン。ヨガの説明の写真がかわいすぎ!

実際にヨガをやったりもしました。

Westi のプレゼン中。後ろの白いものはトーク終了後にもらう名前入りのおそろいジャージ。

フラッシュトークは、一昨年秋の会社全員の合宿ではオプションだったのですが、昨年秋の合宿から全員必須で恒例となっています。人数が増えてきてみんなが話すには結構時間は取りますが、お互いを知ることができる良い試みだと思います。みんな WordCamp で話す機会があったりするのでプレゼンの練習にもなるし、話し方のスタイルやトピックで人となりがわかるのが何より面白いところ。

時間の節約のため朝と昼は会議室でケータリングのご飯ですが、夜は総勢20名ほどでメキシカンレストランへ向かいました。

夕食を食べにいく途中の夕焼け

夕食前マットが撮ったみんなの写真はこちら。背が低い人前にきなさい〜とかいわれて動いてたらボケボケに写っていました(笑)。

おなかへったー、と一斉にぱくぱく。おつかれさま!

そしてホテルに戻り、屋上の「Rooftop Terrace Bar」でちょっと一杯。屋外でしたが暑くもなく気持ちよかったです。

ホテル屋上のバー。一番最初の写真の建物の上にある球体がこれです。

今の会社ではこれまでにロンドンケベックポルトガルフロリダウィーン、とたくさん合宿にいってきたのですが写真葉公開しているものの一度もブログでリポートを書いたことがない(!)という反省から、今回はがんばってみようと思います。WordCamp サンフランシスコについてのレポートは何度か書きましたが…。

WordBench 東京勉強会が終了しました #wp32tokyo

土曜日に WordBench 東京のイベントが行われました。勉強会、懇親会、さらに二次会と、100名以上の方が参加した大きめのイベントとなりましたが無事終了し、様々なユーザーが交流できる良い機会となったと思います。私自身もお久しぶりな方、オンラインではお話ししたことはあったけど初めての方などとたくさん会うことができました。

今のところ一番詳しいレポートは、発表者の一人、大曲さん(@jim0912)の WordBench東京勉強会&WordPress3.2リリースパーティーという記事だと思いますので雰囲気を知りたい方はそちらもどうぞ。おでさん(@odyssey)も資料をブログに公開されています。

酒井さんとおでさん

勉強会の前に放送した、Weekly CMS UStream での私のスライドはこちらです。
» WordPress アップグレードについて知っておくこと

2008年の WordPress 2.5で最初はプラグインのみに採用された自動アップグレード機能ですが、徐々に継続してアップグレード周りも改善されていっています。今後も幅広いレベルのユーザーがコンテンツを公開することに集中できるよう、さらに「Obstruction Free」な(=じゃまにならない) WordPress に進化していくことが期待できると思います。


会場で聞かれた質問があったのでここにも書いておきます。

WordBench の位置づけについて。
WordBench は、日本でも勉強会や地域コミュニティを作りやすいようにということで三好さんが始められたサイトで、WordPress のイベントをするのに登録が必須というわけではありません。が、告知やメンバー募集などの面でメリットもありますので近くの人と集まってみたいという人はグループを作ることも検討してみてはどうでしょうか。WordBench に登録して、まずは他の地域のグループ運営者へ質問してみるのも良いかも。
WordPress に対して協力できること。
Codex 日本語版の「WordPress への協力」というページにまとめがあります。あと、WordPress いいよ!って友達にすすめたり、インストールを助けてあげたり、ブログを書いて情報共有したりなどなど他にも色々方法はあるし、できることを気軽にという姿勢で応援していってほしいなーと思います。
WordPress の開発は「どこで」行われているのか。
TracIRCメーリングリスト、開発ブログ(コア・ローカリゼーション・UI など複数あり。一覧は make.wordpress.org)などたくさんのチャンネルがあります。ここ数年はコア開発者が合宿のような形で実際に顔を合わせて話し合い・開発をする機会も多いようです。

それでは、写真をいくつか。

glatyou さんの作った WordPress + 各種ソーシャルアイコンクッキー。味もすごくおいしかった!

いろんな機器に WordPress キャラクターシールを貼る人続出。8/8まで名前投票中

@erilin86 さんの書籍抽選

WordPress 関連のイベントは毎週のように各地で行われています。WordPress という共通の話題を通して普段はあまり知り合わないような人達と出会ったり、オンラインでしか知らなかった人と実際に顔を合わせることでもっと仲良くなったりというきっかけになればいいなと思います。

最後になりますが、会場提供を始め色々とご協力いただいたマイクロソフト社武田さん、Ustream を行ってくださった Weekly CMS の酒井さんや皆さん、本当にどうもありがとうございました!

「Facebookページ プロフェッショナルガイド」に寄稿しました。

私も一部寄稿させていただいた「Facebookページ プロフェッショナルガイド」という書籍の出版記念イベントである「FacebookページPower Session!」が土曜日行われました。よく読ませてもらっているIn the looop ブログの斉藤さんや、Facebook 上でのやりとりはあったけれど実際に対面したのは初めてとなった他の著者の方々による講演も聞くことができて、新鮮な気分でした。

私は「Facebook と WordPress のいい関係」というセクションを担当し、Facebook と WordPress の使われ方の違いの説明や、AdverTimes サイトでの事例紹介などを書かせてもらいました。

Facebook を使っているから、ブログがあるからというだけでソーシャルメディア自体が魔法のようにファンを増やしてくれるわけではありません。伝えたいことを表現するのに適したテキストやメディアを含むコンテンツを用意し、それを蓄積して整理するために WordPress のような CMS を使ってサイトを作るというのはこれからも変わらない基本的な形に加え、実際に多くの人に発見してもらうためにはプラグインやアプリを使って外部 SNS サービスのアカウントで共有していく(または、読者が共有しやすいコンテンツを用意する)ということも重要です。

折しも数日前に Google+ が発表となり、ソーシャルメディアネットワークの世界はさらに混沌とした状況となっていますが、この本では、書籍というまとまった情報を通して、戦略・運用・技術といった多方面から Facebook を取り巻く状況を俯瞰して見ることができると思います。

WordPress ユーザーの方にとっては、小粋空間の荒木さんの書かれた「CMS を利用した Facebook ページの作成」や、WebbingStudio の口田さんによる「コーディングの牧野工房」スタッフブログとの連携事例(P2 テーマのカスタマイズ)など参考になるはずです。

書籍の発売は、7月9日です。Amazon.co.jp にて予約可能になっていますので、よかったらお手にとってみてください。

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イベントについては、他の著者の方々のブログ記事もご覧ください。