カテゴリー: WordPress

WordCamp サンフランシスコ 2011 レポート【2日目】

私の体験した WordCamp SF 2011 の2日目をこの動画よりもうまく描写できるものはない!と思うので、同僚の Karim の作ったビデオをご紹介します(私の姿も最後にちょっとだけ出てまーす)。

私はこの日も1日目に引き続き、Automattic ラウンジにて新ユーザー(Newbie)向けワークショップのお手伝いをしました。1日目よりもスタッフも慣れていたし、参加した生徒さんの人数も比較的少なめだったし、非常に非常にスムーズにいって、本当に良い雰囲気でした。やっぱりハンズオンワークショップは、

  • 生徒数30名以下
  • アシスタントが6-8名につき1名程度(講師除く)
  • Tech サポート出来る人がその場ですぐに作業できる環境

といったくらいが一番いいのかなと思いました。 今回のワークショップの内容は、WordPress.com にアカウントを持っていない(または持っていて放置している)新ユーザーがサービスを使ってサイトをある程度完成させる、というもの。朝9時からランチを挟んで約9時間という気合の入ったセッションでした。

生徒さんは年齢層が結構高く、30〜50代、上は70代までいたとか。また、子供2人を連れてきたお母さんもいました(!)。一人の子は途中で眠くなってしまったみたいだったのですが、「3時間かけてドライブしてきたの。その間ずっと起きて、カーナビを読みながらたすけてくれたのよー」とお母さんが話していてびっくりでした。

ちなみにその子は iPad アプリでワークショップ参加。他にも iPad のみで参加していた人たち、ちらほら見かけました。 教える方のスピーカーは複数いたのですが、特に Andrew のトークのなめらかさはすばらしく、思わずつぶやいてしまいました。


Mr. @ has been doing an amazing job at the Newbie Workshop. WOW! #wcsf
@naokomc
Naoko McCracken

同僚 Lance も絶賛。


+1000 — he’s a natural. @: Mr. @ has been doing an amazing job at the Newbie Workshop. WOW! #wcsf
@simpledream
Lance Willett

今年の WordCamp Kobe でも WordPress.com のワークショップをやる予定なので、本当はもう一歩踏み込んで備忘録的に書きたかったのですが今回のところはここまで!写真もどうぞ。

WordCamp San Francisco 2011

WordCamp レンジャー & Automattic シャツ

WordCamp San Francisco 2011

WordCamp Foundation ロゴ入の名前カード用紐

WordCamp San Francisco 2011

ダニエルとジェームズ

WordCamp San Francisco 2011

WordPress バーカウンター

WordCamp San Francisco 2011

おかあさんと子供二人で参加。

WordCamp San Francisco 2011

デトロイト Meetup のメンバーに再会

 

WordCamp San Francisco 2011

ランチのケータリングサンドイッチ

WordCamp San Francisco 2011

ランチのサラダ

WordCamp San Francisco 2011

ランチ用のお茶。伊藤園の「おーいお茶」!



ちなみに会場が別だったのでこの日もスピーカーセッションは見ていないですが、「開発・デザイン」トピックで豪華なラインアップとなっていました。
» WordCamp SF 2011, Devs and Designers: Saturday

スライドをすでに公開している方なども多数なので、セッションタイトルやスピーカー名から探してみてください。

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WordCamp サンフランシスコ 2011 レポート【1日目】

セントルイスでのハピネス合宿に続いて現在サンフランシスコの WordCamp に参加しています。今年の WordCamp SF 2011 は今までにもまして濃い内容で、なんと3日間の開催。2つの会場を使ってワークショップやハッカソンも行うという

本日金曜日は「プロフェッショナル/大規模サイト」向けセッションということで、以下のような内容に焦点を当てたセッションが組まれていました。

  • スケーリング
  • マルチサイト
  • BuddyPress
  • WordPress 開発者と協業する方法
  • セキュリティ
  • (ほかシステムからの)移行
  • ケーススタディ
  • CMS 特有の機能

本日行われたセッションの一覧はこちら。10万件の記事を保有するNew York オブザーバーサイトが Drupal から WordPress へ移行した際の話AndyBarry のトークや Otto と Nacin のパネルディスカッションなどなど、見たいセッションがたくさんあったのですが、今回私は別会場で行われた初心者向けワークショップのアシスタントとして一日を過ごしました。

ほとんどが全くの初心者という参加者からのたくさんの質問に直接答えるのはなかなか大変でしたが、新しくもらった Happiness Engineer x Automattic Tシャツを着てがんばりました。

WordCamp San Francisco #wcsf

Automattic プロダクトのロゴが入った背面

Happiness Engineer Tシャツ


参加者層はかなり幅広く、10代から70代まで勢ぞろいといった感じ。主に同僚のアンドリューがセッションを進めていき、休憩を挟んで9時から4時半くらいまでたっぷり「授業」を受けてくれる新ユーザーがたくさん集まりました。

WordCamp San Francisco 2011

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WordCamp St. Louis 2011 レポート【後編】

オープニングトークをする司会担当アンソニー

WordCamp St. Louis 2011 レポート後半です。マットのキーノートセッションは、最近彼がよく使うスタイルである観客からの質問をメインにしたものでした。
オープニングは、いくつかの数字から始まりました。

  • WordPress はこの8年間で5千万ものサイトに使われるようになった
  • 次回(今週末)の WordCamp サンフランシスコは1,000名規模のイベント

さらに、ソフトウェア自体だけではなくてホスティングサイトも WordPress が使いやすいように進化してきているという話も交え、「世界のトップサイトのうち14%で、WordPress が使われている」とお決まりの(でも話すたびに数字が増えている)割合にも触れていました。

それでも彼は相変わらずその辺にいる学生みたいな風貌のまま、早口かつ気楽な口調でたくさんの質問に答えていました。

マット・マレンウェッグ(Photo by

Automattic という会社について、少し詳しく教えてください。
約5年半前に、オープンソースソフトウェアの体制では不可能だけど必要なサービスがあると気づいて始めた会社。例えば、スパムコメント防止サービスの Akismet でセキュリティを提供することや、WordPress.com でブログのホスティングをすることなど。
WordPress は今後モバイルにどんな風に対応していく予定ですか?
数年前インドネシア・ジャカルタの WordCamp に行った時、Blackberry を2個持ちしてる参加者がたくさんいたことと、モバイルで見る WordPress がひどいものだったことに、ほんとにびっくりした。以来、スマートフォンアプリなどに力を入れてきて、今ではモバイルからのアクセスがかなり増えてきてるし、アプリも iPhone、Android、Blackberry、その他合わせて7種類のOSに対応してる。

でも、最初のアプリははっきり言ってうまくいったとは言えなかった。今は、「外出中にどういう面白いものが見つかるか(それをどうやって公開・共有するか)」にフォーカスして改善を続けている。特に、写真機能と統計情報には力を入れていきたい。コメントのプッシュ通知なんかもいいかもしれない。

WordPress 3.3 では、ダッシュボードにもレスポンシブ・デザインを取り入れていく予定で、 すごくすごく長い時間がかかるかもしれないけど、Web 標準の方向に立ち戻りつつ(”back to the Web Standards”)進んでいきたい。7つも別々のアプリがあるなんて自慢にもならないからね。

ソーシャルメディアはブログや WordPress にどんな影響を与えていますか?
WordPress はソーシャルメディアの恩恵を受けていると思う。「人は140文字のみに生きるにあらず(Men can’t live on 140 characters alone)」だよ(笑)。

ソーシャルメディアには問題もあって、人々の対話があちこちに散らばってしまうし、他人の土俵(ドメイン)で時間を費やすのは良いことじゃない。人のサイトの広告主が伝えたいことを見せられたり書かされたりするのと、自分が伝えたい事を読者に伝えること、どちらが大事か、考えてみて。

「パブリッシングプラットフォーム」である WordPress を広めることによって、例えば Automattic は一つの会社としてより大きな影響を世の中に与えることができる。みんなにもそれはできる。友達に WordPress のことを教えてあげて、使い方を見せてあげるだけでもいい。もらった分だけお返ししたい、っていう気持ちがあれば、フォーラムで質問に答えたり、勉強会やユーザー会を開いたり、メーリングリストで情報を共有してあげてほしい。例えば一眼レフデジカメをもらっても、使い方をよく知らないと最大限に使いこなせないよね。学んでいくことが必要なんだ。

マットの質疑応答中

ここらでメモが質問の回答じゃない内容になっているのでマットが脱線して喋ってたのか私が質問を逃したのかわかりませんが(笑)、こんなことを言ってました。

「コードを書ける人は、世界的なプロジェクトに参加するチャンス。Facebook とか Google にコードを送りつけて、『コア用のパッチ書いてみたんだけどコードレビューしてみてくれない?』とは言えないけど、WordPress に参加すれば AndyWestiRyan みたいなトップレベルの開発者やその他の世界中の人達と一緒にソフトウェアを作ることができるし、フィードバックをもらえる」

「将来の大きな動きとして、WordPress.org と WordPress.com の機能にほとんど差がないような状態にしたい。Jetpack には今後、もっとソーシャル機能を含めていく予定。」

以下はまた質問と回答。

WordPress ファウンデーションとは?
もともと、WordPress という名前を使ってスパム行為をしたりマルウェアを配布したりするサイトからユーザーを守るために必要になった組織。WordPress の商標や、WordPressという文字列を含むドメインを悪用して暗示することを法的に防止できるようにね。まだはっきりとはわからないけど、今後は識字率を上げる活動や、Room to ReadDonorsChoose.org みたいな教育団体への募金などもやっていければいいなとは思ってる。
WordPress の DB である MySQL の将来について、どう思いますか?
MySQL は今もオープンソースだし、オラクルに買収されたことについては心配していない。

WordPress の機能はデータベースの機能に大きく依存するものではなくて、今もっとも面白いのはクライアントサイド(ブラウザ)の方。例えば、Chrome が出てきたことで起こった HTML5、JavaScript、CSS に関するイノベーションはすごいと思う。WordPress の最初のバージョンはテーブルレイアウトで、一行の JavaScript も含まれてなかった。今後もイノベーションはブロードバンド・モバイルがもたらすドキュメントの方にあると思う。いわゆる「アプリ」という方向性よりもね。

以上、長くなりましたが WordCamp St. Louis のレポートはこれで終了です。またリンクなどあったら追加していくかもしれません。

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WordCamp St. Louis 2011 レポート【前編】

セントルイスでのハピネス合宿の2日目は、ぞろぞろ連れ立ってみんなで WordCamp St. Louis に一日中参加していました。司会や「(ジーニアスバー改め)ハピネス・バー」の役割分担をしつつ合間にセッションを聞きにいったり、半分ボランティア&参加者として楽しみました。

会場となったセントルイス・メリービル大学。

まずは、受付をして首から下げる名札をもらい、Tシャツを受け取ります。あまり混んでいなかったしスムーズでした。やっぱり本名+ローマ字での登録は一意性があって日本語やハンドル名よりも確認が楽でうらやましいー。

名札とTシャツをもらう受付テーブル。右に同僚がぞろぞろ。

最近から公式の WordCamp サイトはすべて 2011.location.wordcamp.org のような WordCamp.org ドメインで運営することになったのですが(神戸は記念すべき?「最後の例外」となりました)、セントルイスのイベントサイトはベースのサイトにロゴやカラーでオリジナリティが出ていて良い感じ(ちなみに japan.wordcamp.org も同じテーマで CSS やウィジェットをかえているだけなんですよ)。

Tシャツにも描かれている「WordCamp」の青いロゴ背景にあるのは、セントルイス名物のゲートウェイアーチです。

イベントの雰囲気が伝わるような写真をいくつかどうぞ。

WordCamp St. Louis のイベントTシャツ。グレー地にブルーのロゴ入り。

 

教室が複数だったので手書きのサインがあちこちに。こんな雰囲気も WordCamp らしい。


ボックス入りランチの他にも特大ピースのケーキもありました。

 

スピーカーもボランティアも参加者も、みんなでランチ中!



セッション内容

私が覗いたセッションをかいつまんで説明してみます。

How to Prepare and Submit Your Theme For the WPORG Theme Repository – and Get it Approved!(テーマを WordPress 公式ディレクトリ用に準備し、登録するには)

Chip Bennett 氏のプレゼンの様子。

公式テーマディレクトリ・テーマレビューチームのボランティアである Chip Bennett 氏のセッション。概要をまとめると、

  • WordPress のコーディング、UI スタンダードに沿ったテーマ作りをすること。
  • ユーザーが迷わないよう、ファイル・ディレクトリ名をわかりやすくつけること。
  • 一般的ではないカスタマイズ設定がある場合、Readme ファイルなどで意図を説明すること。
  • 登録申請したあとは、審査用の Trac チケットが自動生成されるのでコメントしたりしてフォローアップすること。

Chip 氏がテーマレビューに参加している理由は、「WordPress テーマ開発コミュニティ向けの教育リソースを提供して、スタンダードやベストプラクティスを確立して行きたいから」とのことでした。

また、テーマ制作者にもレビューを経て公式テーマディレクトリにテーマを掲載してもらうことで、汎用的で実用に耐えるテーマを作るためにとても勉強になると思いますよ、とも話していました。

参考:A Guide to Reviewing Themes for the WordPress Theme Repository(chipbennett.net)

まだ一部未翻訳ではありますが、Codex 日本語版のテーマレビューテーマユニットテストのページも参考になると思います。

The Anatomy of a Commercial WordPress Theme(商用 WordPress テーマ解剖)

Brian Fegter 氏のプレゼンの様子。

Brian Fegter 氏のセッションタイトル、サイトのスケジュールでは「プレミアム」テーマとありましたが、より的確にということで「商用(有料)」テーマというタイトルになっていました。

テーマがトピックということで Chip さんの内容と重なるところも多かったのですが、その他にも、

  • テンプレート階層を活用すること。
  • テーマ内にプラグインを含めて配布しないこと。
  • ファイル名、コメント、関数の書き方などを読み手にわかりやすくする。質問に答える手間が省ける。
  • できる限りラベルなどが訳せるよう国際化対応もしよう。
  • WP 内部にある関数を最大限に使う(例: TimThumb ではなく WP resize スクリプト)
  • body_class()post_class() などで CSS をうまく活用する

など具体例を挙げて説明していました。

社内で複数のチームメンバーとコードを共有することも多いと思いますが、公開 WordPress テーマの場合、利用者のレベルや環境が様々なためより高度な標準・規則の整備が必要になってきます。そこに気をつけながら、効率的にソースを公開していこう、という姿勢が感じられました。

ちなみに Brian さんはセントルイスにある Lift という会社の開発者で、UpThemes フレームワークサポートサイトを運営しています。サポートは有料ですが、コードは GitHub で公開されています。

ということで、続きます。後編はマットのスピーチ・Q&Aとアフターパーティについて。

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