カテゴリー: 11月 2009

WordCamp NYC に行ってきました(Day 2)

WordCamp NYC に行ってきました(Day 1)の続きです。
イベント2日目の午前中にはアンカンファレンスセッション、午後にはプラグイン&テーマコンテスト、「Ignite」スタイルトークセッション(ライトニングトークのようなもの)、2.9 のプレビュー、マットの Q&A などが行われました。

プラグイン&テーマコンテスト

コンテストのファイナリスト詳細は WordCamp NYC のブログにて。テーマは引き分けという結果、プラグインは Think Press チームの Spur Conversation が受賞していました。質問形式のプロンプトを提供することでコメントを促進するというプラグインだそうです。

Best of WordCamp NYC

Ignite トークは、1日目の内容の中から人気があったものをダイジェストで話してもらうという選び方で、8トラックの中から少しずつ味わうことができるようになっていました。たくさんあってすべては紹介できませんが、印象に残っているものをいくつかご紹介。

P2 1.1 デモ
Twitter ライクなカンバセーション型ブログを作るテーマ、P2 の作者 Noel による次バージョンの紹介。カスタムタクソノミーを使って@返信のページを作ったり、post type を使って「引用」「リンク」などの違った種類の投稿をそれぞれスタイリングしたり、WordPress にすでにある機能を活用して作るテーマのお手本となっていると思います。近いうちに公開されるとのこと。
Elastic テーマ
WYSIWYG でレイアウトを決められるテーマ、Elastic もこれから期待できそうなもののひとつ。「設定オプションがあるテーマがあるけど、自由度が足りない。使い方が分かりにくい」という考えから、ドラッグ&ドロップでテーマのコンテンツ配置を決められる機能がついています。
BuddyPress で作るハイパーローカルジャーナリズムサイト
ハイパーローカルというのは、ローカルを超えたさらに狭い地域のこと。日本で言えばみんなの経済新聞がやっていることや、オフラインの地域フリーペーパーとか。コミュニティ性が高いので、BuddyPress を使って会員がつながれるサイトにすることでさらに効果が上がるという話でした。スライド: Hyperlocal Journalism, Meet BuddyPress
CMS としての WordPress
WordPress ベースの CMS フレームワーク、Pods の開発者のプレゼン。このプラグインを使わなかったとしても、同じタイプのサイトを作る機会が多い人は自分なりの機能セットをパッケージ化して再利用していくというプロセスが参考になると思います。最後にはバンジョーを弾いて「WordPress as a CMS」という題の歌(その YouTube 動画)も歌っていました(笑)

他にもチャイルドテーマのカスタマイズデモ、大学の校内新聞を WordPress で作り変えた例、After the Deadline / Intense Debate / BuddyPress 開発者たちのプレゼン、セキュリティの話題など、多岐に渡ったトピックが少しずつ楽しめて良かったです。

2.9 プレビュー

マーク・ジャクィスによる2.9の新機能紹介。2.9 の新機能については少し前にブログに書いたので、そちらも見ていただければと思います。マークが機能を一個ずつ発表する度に拍手が起こって、開発者に向けての感謝の気持ちと期待感が客席からしっかり伝わってきました。

マット・マレンウェッグ Q&A

イベントの締めには WordPress 創始者マットがステージに。「去年の WordCamp では質問が多すぎてスピーチが2時間半くらいになったので、スピーチは削って質疑応答だけにした」とのこと。次から次に質問者がマイクの前に並びマットに疑問を投げかけますが、何を聞いてもそれにただ答えるだけではなくて、幅広い分野の人が興味深く聞ける内容を付け足したりしてました。

たくさん質問が出たしメモを取ったりはしていないのですが、思い出せるものだけ書いてみます。

bbPress は最近動きがないけどどうなるの?
WordPress と bbPress をうまくつなげる役割を果たしてくれる BuddyPress が成熟してきたことで、bbPress に興味を持つ人や貢献してくれる人が増えてくるのではないかなと思う。
WordPress 3.0 はどんなものになる?
2.9 の次のバージョンというだけ。MU との統合はあるはず、でも淡々とアップグレードを続けてそうなるので 3.0 だからすごく変わるという考え方はしていない。
有料 GPL テーマを買って手を加え、無料でダウンロードできるようにしている Premium Mod についてどう思う?
ルール的には問題ないとはいえるけど、個人的に今のところは賛成でもないし反対でもなく中立的に見ている。どういうアプローチが長期的な結果としてコミュニティに最も良い影響(イノベーションの促進、質の高いテーマの充実)を及ぼすのか、引き続き考えていきたい。
使っているプラグインでおすすめは?
Redirection(リダイレクトをしたり404エラーを発見してくれる)、Matt’s Community Tags(写真に読者がタグづけできる)
WordPress を使うことに不安を持っている会社の上司を説得するには?
作ったデモサイトや、似た業種やサイトの内容で WordPress 使っているところの例を出して、実際に見たり触ったりしてもらうのが良いのでは。ショーケースパブリッシャーブログにも良い例がたくさんある。
WordPress をインストールするのは初心者にはやっぱり難しい。何かアドバイスは?
ワンクリックインストールができるホスティングサービスを利用したり、WordPress.tv の動画を見ては。でもやっぱり直接誰かに教えてもらうのも大事なので、うまく助け合いができる仕組みを作っていくのは今後の課題。

また思い出すかもしれませんがとりあえずこのへんで。

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WordCamp NYC に行ってきました(Day 1)

週末、ニューヨークで行われた WordCamp NYC に行ってきました。2日開催・700人以上の参加者という過去最大規模の WordCamp だったそうです。Automattic からも運営ボランティア、スピーカー、参加者として合計20名以上が参加していて、会社のミニ合宿をまたやっているような気分でもありました。それから WordCamp Kyoto のスポンサー&スピーカーなどとしても参加してくださったヌーラボ/Cacoo チームの皆さん、CakePHP のリーダー安藤さん、「世界を巡るFool on the web」の美谷さん、Meetup.com で働いている溝端さんなども巻き込んで、普段一緒に集まるような機会がない人たちとNYで一同に会うことができたのも面白かったです。

WordPress Community in Japan

8つというすごい数のマルチトラック・セッションがぎっしり詰まった1日目。私のプレゼンは「オープンソーストラック」として分類されていました。朝イチだったのもあるし「日本の WordPress コミュニティ」というかなりニッチな内容だったので、かなり小さなグループでした。

日本国外の WordCamp で日本のことを紹介できたのは小さな一歩とはいえ前進ではありますが、やっぱり日本だけではなくて他のコミュニティからのインプットも得て WordPres の国際的な側面をまとめたりしたほうが興味を持ってもらえるのだろうという気がしました。今回はリクエストに基づいてのトピック設定でしたが、今後もしまた機会があればそのへんも頭に入れておこうと思います。

Lost in Translation: i18n and WordPress

Zé Fontainhas私の次に同じ部屋でプレゼンをしたのは、Automattic で私と同じように英語以外の言語圏を担当している Zé Fontainhas(「ゼー」と読む)。5カ国語を操る彼は、今回ポルトガルから WordCamp のために NY にやってきていました。

プレゼン自体は WordPress の i18n の仕組みの軽い紹介というかんじでしたが、関連した話なら何でもどうぞ、みんなで話しましょう!と、2/3くらいの時間を取ってディスカッションモードとなりました。

オンラインでコラボレーション翻訳をするためのツール、GlotPress プロジェクトの紹介などもありましたが、「まだまだ完成とはいえないし、協力が必要」というのが現状ではあります。でもここに注がれた労力が身を結び、少ない時間で完成度の高いものができるようになればと期待しています。

スライド: Lost in Translation: WordPress and i18n

Learn how BuddyPress, WordPressMU, Google Translations and Crowdsourcing

さらに次には Mojofiti というサービスを最近公開した Dennis Wakabayashi 氏のプレゼン。WordPress + BuddyPress + Transposh + Google Translate という組み合わせで価格、スピード、品質ともにバランスの取れたコンテンツ翻訳を提供することを目的にしたプロジェクトの紹介でした。こちらについては近々デモを見せてもらう予定なので、最近色々と出ている他の翻訳系サービスとも比べてみようと思います。

YouTube 動画: Dennis Wakabayashi @ Wordcamp NYC

Beyond Sharing – Open Source Design

午前中はすべて国際化関係の話?と思いきや、次に出てきたのは「オープンソースデザイン」という話題。Mushon Zer-Aviv 氏は学校の先生というだけあってアカデミック寄りな内容でした。オープンソースというコンセプトをプログラミングだけじゃなくて、デザインプロセスに活用するためのヒントが紹介されていましたが、デザイン(ここではプロダクトデザイン、ビジュアルデザインといった範囲)プロジェクトに限らず活用できそうなものでした。

ひとことで言えば「オープンに共有することと、良いリーダーが力を発揮すること」ということだと思うんですが、他にも「チームの信頼関係を高める」とかいった経験に基づいたヒントが客席からも出ていました。Mushon の関わっている ShiftSpace.org というサイトもおもしろそうです。

スライド・ブログ記事: Beyond Sharing: “Open Source Design” / Wordcamp NYC

Better Together: Lessons in Community from Mozilla

お昼を食べて、午後からは Automattic のユーザー拡大担当として8月から働き始めた Paul Kim が登場。Paul は Adobe や Mozilla でソフトウェアの広報、マーケティングをしてきた経歴を持つのですが、彼の深く関わった Firefox のキャンペーンや Mozilla 組織の協業スタイルの話をしてくれました。

オープンソースコミュニティと非営利団体、そして会社組織という形態をうまく運営して成長していく彼らのやり方には WordPress をはじめとして他の OSS でも学ぶ所が多いと思います。これから彼は WordPress.com などの Automattic プロジェクトはもちろん、WordPress.org にも関わっていくことになると思うのですが、いままで個人個人がばらばらに WordPress を応援してきた形態をまとめ上げてくれるはず。

このセッションの最後の方では、WordPress プロジェクトがもっと良くなるにはどうしたらいいだろうか?というディスカッションになったのですが、WP Tavern の Jeff Chandler が「もっとコミュニティの声を聞いて欲しい」「関連情報が分散しすぎて分かりにくいのは大きな問題」など、かなり熱い感じで訴えかけていたのが印象的でした。

ジーニアスバー、Cacoo デモ、アフターパーティ

名札午後はそのあと「ジーニアスバー」ということで、(アップルストアの対面サポートのような)ユーザーの質問に答える場でボランティアをするために待機していました。でもそんなに忙しくなかったので、主に Cacoo の即席ブースの応援をしたりしていました。2台のパソコンを使って同時編集するデモを行っていましたが、「サイトに入れてみてレビューを書こうかな?」とか、「作っているプラグインのドキュメンテーションに使えるかも」とか、なかなか好反応のようでした。

今回の WordCamp では公式なアフターパーティ(懇親会)はなかったのですが、近くのバーの貸し切り予約がされていて、行きたい人は行けるというスタイルでした。私も顔を出しましたが、メディア系・広告系の仕事に就いている人などとWordPress のコンテンツローカリゼーションの話などをもっとすることができて面白かったです。

関連リンク

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WordCamp NYC(ニューヨークシティ)でプレゼンをします

今年4回目の WordCamp に行くことになりました。11月14日、15日に行われる WordCamp NYC 2009 で、日本以外での WordCamp では初!プレゼンもやります。

I'm Speaking at WordCamp NYC事の起こりは先月あったケベックでの Automattic 合宿にて(*1)。WordCamp NYC の運営スタッフでもあるジェーン(ウェルズ)と同じ飛行機の便だったんですが、宿泊先に向かう車の中で「ニューヨークの WordCamp では2日間のイベントで、ワークショップとかもやるし、開発者もたくさん来るし、最大規模のイベントになるはずだよ〜」とかいう話をしていました。で、「うわーいいね、面白そうー」とか軽ーく言ったところ、「来たら?プレゼンもやる?」とか誘われて、本当に行くことになったのでした。

とはいえ最大規模というだけあって、スピーカーだけで50人以上いるので、こういう機会に話すのもいいかな?と思ってます。内容は、彼女からのリクエストにより「日本での WordPress」。ニューヨークでこれを聞きたい人がいるのかな〜と不思議に思ったのですが、「海外のコミュニティの事はみんなけっこう知らないので、どういう状況かぜひ紹介してほしい」とのことです。

ニューヨークや周辺にいる人がどのくらいこのブログを読んでくれているかは不明ですが、もし近くの人がいたらぜひご来場下さい。2日の通し券で $40、15日のみなら $25。両日ともTシャツつきで、14日はランチもついてくるので、時間の都合がつけば行かない理由はありませんよ!

ブログに書くのが遅くなってしまいましたが、一般申込の最終日は(アメリカ東部時間)11月4日です。明日だ!その後も申し込み自体はできると思いますが、発注の関係でTシャツが確実にもらえるかは分からないとの事です。お早めに。

» WordCamp NYC 2009 チケット購入

(*1) そういえばこのブログで書いていませんでしたが、WordCamp Kyoto の直前までカナダのケベックシティ近くで1週間会社のメンバーが集まる合宿(これも meetup、と呼んでいます)に行っていました。みんなの写真は Flickr やMatt のサイトにて。

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ロクナナワークショップに WordPress の入門講座が登場!

東京・原宿で開催されているロクナナワークショップにて、12月17日と1月26日に「高山一登の WordPress 入門講座」が行われます。

本講座ではHTMLとCSSの基礎知識がある方を対象に、Web制作の現場から見た WordPress の活用術を、インストールや記事の作成といった基礎の基礎からじっくりと学んでいきます。

講師1名、受講者6名限定というプライベートなワークショップで、1日じっくりと WordPress を学ぶことができそうです。

インストール方法や管理画面の使い方などの基礎はもちろん、カスタムフィールドの使い方や PHP などにも触れるというカリキュラムになっていますので、WordPress に初めて触れる方はもちろん、ひととおり基本をおさらいしたい方にも良いのではないでしょうか。

WordPress逆引きデザイン事典講師の高山一登さんは、日本語圏の WordPress ユーザーとしては比較的早い時期から(内容もデザインも)かっこいいブログを運営されていました。書籍「WordPress逆引きデザイン事典」が出版され、著者の欄にお名前を見かけて「おお、あのブログの人が WordPress の本を!」とうれしくなったのを覚えています。

いろんな Web のイベントや勉強会、Meetup に行ったりして思うのですが、オフラインで WordPress について話しをしたり、興味を持っている人と直接会うことは、意外なほどモチベーションの向上に役に立ちます。ブログのコメント欄や Twitter で会話するのも楽しいですが、機会があればオフラインでも色々と足を運んでみるのをおすすめします。

ということで、ワークショップの成功を祈っています!今回は PHP カンファレンスでお会いした村田さんからお話をいただき、高山さんに声をかけさせてもらったという経緯もあり、宣伝と応援をかねてのご紹介でした。

お申し込みは以下からどうぞ。

また、ロクナナワークショップでは写真、Flash、広告、iPhone アプリ開発など多方面にわたったイベントシリーズ、67WS eventも開催されていて、同サイトは WordPress で運営されています。

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